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タケちゃんとのコンビ復活


「やったよ!!
ゴールの瞬間、地鳴りのような歓声が聞こえた。
クセになるね、この感動!!
ボクは本当にレースが好きなんだってつくづく思った。
引退は絶対にイヤだ。

朝からタケちゃんの気合いのノリが異様だった。
それで、ボクはタケちゃんの動作ひとつひとつに素直に反応してみせた。
そしたら、タケちゃんの心の声が聞こえた。
『必ず勝つ!!
そしてまたディープと走る。
今日はただ勝つだけじゃなく最後方から劇的なレースで勝ちたい。
頼むぞディープ。
優勝したら、もう一度引退を考え直してくれるよう頼んでみる』って。
OK!! タケちゃん、そうこなくっちゃ。
パートナーは復活だ!!

レース前、タケちゃんはヴィジャを気にしていたようだけど、
ゲートが開いてからのタケちゃんは
ボクの強さを完璧に信じた走りをしてくれた。
つまらない小細工も一切なし。
他馬との折り合いも気にせず、ボクの自由にやらせてくれた。
だから最高に気分よく走れた。
結果は見ての通り。
競馬場はディープ一色に染まった。
これで奇跡が起きないわけないよね?
みんなボクの引退をやめさせてくれるよね?
ボクはボクのできることを精一杯やりきった。

今日、明日にもいい知らせが入るといいな。
果報は寝て待てって言うんだってね。
だからゆっくり休むとする。
おやすみなさーーーい」


  旅人
  「ディープちゃんお疲れ!カッコ良かったぜ」

  風人
  「おめでとー
  やっぱり、
  「世界の壁は厚かった、、」
  で終らせて欲しくないよ。
  君は本当に史上最強だと思うから。
  来年は海外遠征してくれー!!」
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どんな手段もとってやる!!


「明日のジャパンカップ、
レースは二の次だ。
ボクの本番はパドックでの外国人への猛アピールにある。
ボクの引退を止めさせてくれるパワフルな人を探すんだ。
そのためにボクはボクのもてる全てのオーラを出し尽くすつもり。
まず一目惚れしてもらうことが大事だからね。
それとあまり時間がないから背に腹はかえられない。
他の馬にも全員に協力を頼むつもりだ。
そして競馬場全体をディープ一色に染めるんだ。
天も地も時も場も味方につけて、
ボクは明日奇跡を起こす!

ボクの引退を止めてくれるオーナーの出現と
最高の走りに大喜びするお母さん、
ボクを応援してくれる大切なファン、
ボクはみんなに完璧な勝利をプレゼントするよ!!

じゃあ、明日競馬場で会おうね」


  Saki
  「今日の走り期待してます(><)
  がんばって★☆★☆」

  楓
  「ディープ最高~!!!!!
  もぅホンマに引退なんてもったいないってぇ!!
  やったらァカンってぇ!!!!
  有馬も応援してるから頑張ってよぉ!!!」

涙が止まらなかった


「朝練の後、ボクは泣いた。
お母さんが次から次へと届くボクへのプレゼントを
見せてくれたからだ。
千羽鶴から絵馬やら、タオルにブラシ、手紙や花束まで
そのどれからも心が伝わってきて泣けた。

『ディープの引退はさびしい』
『こんな時代だからこそ、もっとディープに走っていてもらいたい』
『ディープのいない競馬なんてつまらない』
『やめるなディープ!!』
『ガンバレよ、ディープ』 etc.

やったよ!! お母さん
ボクの引退に反対する人はいっぱいいるんじゃないか!!
うれしいよ。
うれしくてうれしくて、ボクは昼まで涙が止まらなかった」

オーナーが来た


「珍しくオーナーを見た。
ジャパンカップでボクが優勝した後のインタビューに
何を言うのかってことを心配していたようだ。

ハァ~~ア。
なんて気楽なんだろうってボクは思った。
優勝するのはボクなんだから
インタビューがあるならボクにマイクを持たせてほしいよ。
そしたらボクは言うんだ。
『ボクは引退しない。走り続けたい。
だからボクを走らせてくれるオーナーを求む』ってさ」

ゾッとした


「ヘビのような目をしたやつが来た。
目が合った途端、ふがいなくもボクはケイレンを起こしてしまった。
全身に悪寒が走り、プルプルふるえが止まらない。

やつはタケちゃんを知っているようで、
ドバイからやって来たと言っていた。
ドバイって? どこだ?

ボクをなめるようにしてみる目にゾッとした。
ほんの数分しかいなかったが、怖かった。
一体、誰なんだろう?」

JRAが来た


「JRAが来た。
えっ?ひょっとしてボクのオーナーになるって話か?と喜んだのもつかの間、
なぁーんだ。
ボクの写真を撮りにきただけだった。

でも、その時ボクはくだらない真実を知ってしまった。
天皇賞へのボクの出走をやめさせたのはJRAだってことだ。
理由は、フランスで日本の汚名をつけた馬を
日本のシンボルである天皇の名をつけたレースに出させるわけにはいかないって
クソみたいな話だった。

あ~あ~、なーんてこった。バカバカしい。
JRAがボクのオーナーになるって話は、こっちから願い下げだ。
日本ってホントつまんない国だ。

けど、いい人もいるね。
今日おやつでもらったにんじんは極上だった。
ボクの大ファンだって人からの差し入れだそうだ。
ものすごく甘くて甘くて幸せ~な気分になった。
どこの誰かボクにはわからないけど、ありがとう!!
とてもおいしかったよ。」


  かぉり
  「ゎたUは〒〃ィ→フoを信U〃τるょ」

タケちゃんに幻滅!!


「今日、タケちゃんが来た。
ボクがタケちゃんと折り合わないことを薄々気がついたようだ。
だから好き勝手に走らせてもらった。
気分がよかった。調子もいい。レースが楽しみだ。

とはいえ、今日のタケちゃんはボクをまた幻滅させてしまった。
引退を受け入れたタケちゃんとのパートナーは、
ボクの心の中ではすでに解消している。
でも、ジャパンカップでボクが走るにはタケちゃんが必要だ。
どう走ろうと考えているのか心をのぞいた。そしたら、
「イギリスから来た女の後を走る」っていうんだ。

冗談じゃあない。
ボクは女の尻なんか追いかけたくないよ。
絶対に彼女の前を走る。
タケちゃんの作戦はNGだ!!

バイバイタケちゃん。ボクはボクの思うように走るからね。」

ルメールっていいやつじゃん


「今朝、お母さんからいい話を聞いた。
ルメールって外国人騎手が
『ディープの引退は早すぎる。来年も十分走れる。
ディープに乗せてもらえるなら来年の凱旋門は必ず優勝させてみせる』
って言ってるんだって…。わかってるやつじゃん!! いいやつじゃん!!

そこでボクはひらめいた。
ボクの引退を止めてくれるのは外国人だって。
日本人はなんでも『決定』に従うだけだけど、
外国人は、おかしいと思ったらハッキリ言ってくれるんだね。

もうタケちゃんとのパートナーは解消したから、
ボクはルメールにテレパシーを送ってみようと思うんだ。
ジャパンカップで逢ったら、さっそく実行だ。
他にも外国人がいたら猛アピールをしてみよう。
ボクを走らせてくれるオーナーにも逢えるかもしれない。
ボクの引退を止めて、ボクに力を貸してくれる人間は、日本にはいない。
よーし、外国人にアタックだぁー!!」


  銭・
  「ディープがんばれー(>∀<)」

あ~あ~イライラ


「あ~あ~だ。
ボクの気分はイライラ続き。
周りは凱旋門失格決定でなくした賞金をジャパンカップで
取り戻すためにボクをレースに出すそうだ。
JCで優勝しなきゃ有馬の出走はなしで、そのまま引退だってさ。
まったく勝手すぎるよね。

誰もボクを助けてくれない。
ボクの引退を止めてくれない。
だからボクはイライラ。
JCに出たからってボクの未来は暗黒だ。
ここ数日、タケちゃんだけじゃなく騎乗する人間とはみんな敵対関係になる。
ボクはもうボクの思うようにしか走りたくないんだ。
ボクも勝手にやらせてもらうことにするよ。
あ~あ~、一体なぜボクは引退しなくちゃいけないんだ。」


  dish
  「私は競馬をしませんけど、応援しますよ!
  ディープちゃんがんばって!」

  パクりん
  「え~、JCで優勝しないと有馬でないの~。
  オーナーってホント勝手なこと言うヤツだよな!!
  みんなディープの走るの楽しみにしてるのに。
  お金があったらなんとかしてやりたいよ!!
  JCはガンバレよ、他の馬に負けるの見たくないからさ。」

パートナーは解消だ


「久しぶりにタケちゃんが来た。
ボクは大喜びでかねてからの名案をタケちゃんにテレパシーで送った。

そしたら
なぁーんだ。タケちゃんは別人になっていた。
オーナーの考えは変わらない。
ディープの引退は寂しいけど受け入れる。
早くいい子を産んでくれ。
その子に騎乗して凱旋門に挑戦するってさ。

がーっかり。
バッカヤローー!!
もうパートナーは解消だ。
ボクの子がなんだってゆーんだ。
凱旋門で勝てるのは、ボクしかいない。
タケちゃんにとってボクは生涯ただ一馬だと思っていたのに。

ボクは好きにやる。もう今日でパートナーは解消だ。」

ボクのアップダウン


「ボクは本当にもう走れないかもしれない。
周りはボクの引退準備ばかり。
レースに出るための名案も思いつかず昨晩は泣けた。

感傷的になっているせいか、
久しぶりに本当のお母さんと一緒に暮らした日々を思い出した。
忘れられない日々だ。
ボクらサラブレッドは生まれてから母馬と別れるまでの間に
いろんなことを教わる。父馬のことやサラブレッドとしての宿命、
人間との付き合い方や調教のこと、レースやその先の運命まで…。
毎晩よく聞かされた。特にレースでは必ず1着になれと教えられた。
2着ではビリと同じで死をも覚悟しなければならないと。
レースで勝つことだけが身を守るのだと耳にタコができるほど聞かされた。
お母さんはボクがチビでよく風邪をひくので、ずいぶんとボクの将来を
心配していたんだと思う。
寒い晩はよくお母さんとくっついてねむったっけ。あったかかったな…。

ボクが引退させられるのは運命かもしれない。
どうあらがっても、ボクはもう走れないのかもしれない。

…と弱気になっていたら、朝が来た!! いい話が来た!!
今日の調整次第でJCへの出走が決まるっていうことらしい。
やった!! やった!!
ボクは超ハリキリ、ブッ飛んだよ!! 気分爽快どーんなもんだいって走ってみせた。
まわりも大歓声で、大喜びだった。
やっぱり今のボクは絶頂期だ。
引退なんてまだ早い。ボクはあきらめられない。必ず道はあるはずだ。」


  MIMI
  「強くて速くてかっこよくて、でもとってもかわいいディープ。
  大好きです!これからもずーっと。」

  まーちゃん
  「毎日楽しみにしてるよ~。
  ディープの日常オモシロい!!」

弟が来た。ちょっと頭に来た。


「ボクの産みの親と同じ血筋だという弟がやって来た。
やたらとなれなれしく、鼻息の荒いやつだ。
初対面でいきなり
『兄貴はもう引退だ。あとはオレたちの時代だ。
一緒に走る機会がなくて残念だが、いい余生を送ってくれ」っていうんだ。
売られたケンカは買う性格なもので
『ボクはまだ引退するつもりはない!! キミと一緒に走るのを楽しみにしているよ!!』
って答えたんだ。
そしたら弟はゲラゲラと笑って
『そりゃ無理だ。悪あがき。兄貴はもう終わった馬なんだ』と
まるで捨てゼリフ。ちょっと頭に来た。」


  チャッキ
  「ディープ、みんな君が大好きだよ★」

ウキウキしている


「やっと今朝、彼女にあいさつができた。
すれ違いざまに
『やあっ!!』とボクから声をかけた。
彼女のドキンッというココロが伝わってきた。
こんなリアクションは初めてでうれしかった。

実はボク、人間の世界じゃスーパーアイドルだけど
チビで口ベタのせいかあまりモテない。馬の世界では。
ボクにすればやなやつがモテる。女ゴコロは理解不能だ。

周りはジャパンカップのことで揉めている。
またボクを出走させないつもりだ。
今いる場所からじゃレース場は遠いから『家出』はできない。
何か別の道を考えるとしよう。
でもお母さんが明るくなってきたし、ボクのココロもウキウキしているから
きっといい名案も浮かぶだろう。がんばるぞー!!」

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